『ANNA/アナ』を映画館で見ました

おもしろそうな新作映画を探していたところ、『ANNA/アナ』を見つけたので、6月14日日曜日に見に行きました。この映画を選んだ理由は、監督がリュック・ベッソンだったからです。

評判もあまりよくなく、既視感があるという話もあったので、どんなものかと思って見に行きましたが、確かに、『ニキータ』(原題:Nikita)(1990)の焼き増しみたいな内容でした。もし『ニキータ』やそのリメイクを見たことがない人なら、新鮮な話かもしれません。見たことがあったら、「またか」と思うでしょう。

『ニキータ』のリメイクには、同名のドラマが二本あります。他に『アサシン 暗・殺・者』(原題:Point of No Return)と言うハリウッド映画があります。『ニキータ』自体はフランス映画です。お勧めは、『アサシン 暗・殺・者』(原題:Point of No Return)です。オリジナルの『ニキータ』よりもお勧めです。

『ANNA/アナ』の話に戻りましょう。

もはや死ぬしかない様な状況のヒロインをKGBが拾って、諜報部員に仕立て、暗殺に使うという話です。突っ込みどころはあります。まずどうやって目をつけたのかですね。女なんていくらでもいるのに、なぜこの人を見つけて、ちょうどの時にリクルートする準備ができたのでしょうか?また、やりたくもないことをやらせるリスクをKGBはどう考えたのでしょうか?やりたくないことをやらせれば、裏切る可能性が高いでしょう。

そうでなくても、裏切って、殺されかけたロシアのスパイもいるようです。やりたくない人に、やらせるかなと思いますね。まあ、フィクションと言うことで割り切りましょう(笑)。

ガン・アクションはよくできていました。エレガントに撃ち殺していました。しかし、あれほど撃ち合って、無傷というのは不思議でしたが・・・。

問題点は、ヒロインに感情移入ができず、また、同情するようなところが乏しいことです。「恋人」もできますが、レズだし、ヒロインにまるで恋愛感情がありません。

諜報機関の他の人物との人間関係も淡泊で、セックスをしているのが唐突で奇異です。KGB側の男とも関係を持ち、CIA側の男とも関係を持つので、何を考えているのかよくわかりません。

それに、全般に人間関係が薄いので、最後に自由になるシーンも全く感動しません。単に自由になったというだけに見えてしまいます。

最後は、KGBの新長官の弱みを握っているので、自分の身は安全ということなのでしょう。「Bitch…」と言われていました。

『ニキータ』と違うのは、本作では、ミッションに失敗する点と二重スパイになる点。それから、すでに書きましたが、本当に恋人と言える人物が不在である点。さらに、女性の上官との関係が希薄という点です。まあ、最初のテストで、拳銃を撃とうとしたら、弾が出ないと言う障害に遭遇する点も『ニキータ』と違うと言えば違いますね。

「実はこうだった」と言う種明かしを何度もされると言う点も『ニキータ』とは違います。『ニキータ』はストレートに展開するので、そういうことはありませんでした。

リュック・ベッソンもさすがに単純に『ニキータ』と全く同じものを作ろうとしたわけではなかったようです。「似ているが違う」と言う感じですね。

関連ページ:
『ANNA/アナ』の視聴前用レビュー(日だまり日記)
『ANNA/アナ』公式サイト(日本語版)
『ANNA/アナ』公式サイト(英語版)
軍用神経剤による暗殺、ニセ情報工作、傭兵部隊工作~プーチンの悪事のデパート「ロシア情報機関」(前編)(Yahoo!ニュース)
Russian spy poisoning: Sergei Skripal ‘improving rapidly’(BBC)
Sergei Skripal(Wikipedia英語版)