『ドラゴン怒りの鉄拳』を映画館で見ました

『ドラゴン怒りの鉄拳』の映画ポスター
『ドラゴン怒りの鉄拳』の映画ポスターですが、「これ誰?」と言いたくなります(笑)。

1972年公開の香港映画、『ドラゴン怒りの鉄拳』を映画館で見ました。4K版なのだそうです。ぱっと見た感じ、DVDとあまり代わり映えはしませんが、よく見ると、確かに高精細な画像になっていました。4Kだからと言うよりも、代表的なカンフー映画であるこの作品を一度映画館で見てみようと思ったので、映画館へ行ってみました。

確かに、画面が大きいだけあって、迫力はありますね。

どのバージョンが上映されるのかと思ったら、英語版でした。英語版を見るのは初めてでしたが、英語版ではオープニングに英語の歌が入っていて、やはり、コーラスの広東語版の方がいいかなと思いました。


『ドラゴン怒りの鉄拳』のDVDのジャケットです。明らかにブルース・リーです。私のDVDのジャケットの絵はこれと違うのですが、現在、行方不明です。(^ ^;

この作品は、史実に基づいているような作りになっていますが、ほとんどはただのフィクションです。

「霍元甲」(1868-1910)という中国人の武術家が死亡したのは事実ですが、病死によるものです。この映画では、病死はうそで、本当は毒殺であり、その結果、殺し合いになると言う筋書きです。毒殺ではないし、殺し合いにもなっていません。これはフィクションです。

霍元甲
霍元甲

しかし、フィクションとはいえ、日本人を悪者にする話が広まったのは残念です。また、そのため、この作品は、日本ではあまり好かれていないようです。しかし、普通に上映されているだけ、日本人は心が広いのかもしれません。この正反対のストーリーの映画を中国で上映したら、殺されそうです。

霍元甲
霍元甲

さて、主人公は「陳真」で、ブルース・リーが演じています。モデルになったのは、実在の「陳公哲」という人らしいです。もちろん、実在の陳公哲の方は、人殺しはしていません。

陳公哲
陳公哲

この作品は、ヌンチャクが初めて映画で使われた作品でもあります。ブルース・リーがヌンチャクを広めたので、中国の武器だと思っている人が多いのですが、日本の武器です。ブルース・リーは、日本人からヌンチャクについて聞いて、映画で使うことを思いついたようです。演出目的です。

有名な怪鳥音も演出目的です。黙って格闘をやってもつまらないので、叫び声を入れたらしいです。

最初、この映画をDVDで見た時は、格闘シーンがすごいと思いましたが、目が慣れてくると、攻撃が全く当たっていないことが丸わかりなので、ただの踊りに見えてしまうようになりました。しかし、それでもブルース・リーがうまいことは、よくわかります。

29分から30分ぐらいのところで、青い服の女の子と練習をしている男がいますが、この男はジャッキー・チェンです。踊っているようにしか見えません(笑)。女の子は強そうですね。

『ドラゴン怒りの鉄拳』でジャッキー・チェンと青い服の女の子が戦うシーン
ジャッキー・チェン vs 青い服の女の子(笑)

『ドラゴン怒りの鉄拳』に出演するジャッキー・チェン
ジャッキー・チェンですね。

『ドラゴン怒りの鉄拳』でジャッキー・チェンが青い服の女の子と組み手の練習をするシーン
やはりジャッキー・チェンです。

『ドラゴン怒りの鉄拳』で、ジャッキー・チェンが青い服の女の子に平手打ちを食らうシーン
青い服の女の子に平手打ちを食らうジャッキー・チェン(笑)。

明らかに女の子の方が主役です(笑)。

昨日、huluでこの映画の広東語版を日本語字幕で見ましたが、英語版とはせりふの内容が違うようです。広東語版の日本語字幕の方がましなような気がします。

ちなみに、「東亜病夫」というのが出てきますが、これは「東アジアの病人」という意味で、中国で定着している中国に対する蔑称(べっしょう)です。中国を「病人」と呼んだのは、イギリス人などのヨーロッパ人や中国人自身のようです。英語では、「Sick Man of Asia」という言葉が定着しているようです。日本ではあまり「東亜病夫」など病人という言い方はしませんね。だから、日本人が「東亜病夫」という額を持ってくるのは、本当はちょっと不自然な気がします。

単にカンフー映画として楽しめばいいのですが、日本人を持ち出すものだから、政治のにおいが出ていやです。他にもこういうカンフー映画はありますが、困ったものですね。

関連ページ:
『ドラゴン怒りの鉄拳』の評価と感想(日だまり日記)※ネタバレなしの視聴前専用レビューです。
ブルース・リーはヌンチャクではなくタバクトヨクを使っていた(Yahoo!知恵袋)
東亜病夫(Wikipedia)
Sick man of Asia(Wikipedia英語版)
「東亜病夫」と近代中国(1896–1949)(京都大学)


参考
参照したWikipeidaのテキスト

Wikipedia日本語版
引用元

東亜病夫

東亜病夫(とうあびょうふ)とは,清朝末期から1940年代の中華民国時代における、中国及び中国人に対する蔑称である。直訳すれば「東アジアの病人」という意味になる。清代に阿片で痩せ細った中国人を指す。清代末期に中国に阿片を蔓延させる切っ掛けとなった西洋人が使った。[要出典]

由来

「~の病人」という表現はヨーロッパではしばしば使われており、19世紀半ばにはオスマン帝国が「ヨーロッパの病人」と呼ばれていた(この語は英国病時代のイギリスや、ドイツ再統一後のドイツにも使われることとなる)。

東亜病夫は当初、「東方病夫」と呼ばれていた。上海のイギリス人が1886年10月17日に発行した英字新聞の記事にこの言葉が含まれている。

その後、1936年のベルリンオリンピックに中国は140名からなる選手団を送った。30近い競技に参加したが、棒高跳で準決勝に進んだ選手以外はすべて初戦で敗退した。選手団の帰国途中、シンガポールに立ち寄った際、現地の新聞が外国の風刺漫画を取り上げた。その漫画のテーマが「東亜病夫」である。風刺漫画には五輪旗(オリンピックの旗)の下で、担架で大きなアヒルの卵を担いだ中国人が描かれていた(英語圏はアヒルの卵の形状から0点を表す)。中国人は清の時代の服装をして、弁髪を結わえ、それは痩せこけた中国人を連想させるものであった。これ以来「東亜病夫」は外国人が中国人を蔑むときに使う言葉になった。 1974年公開のブルース・リー主演映画、『ドラゴン怒りの鉄拳』の劇中でも使われている言葉である。

Wikipedia英語版
引用元

Sick man of Asia

The phrase “Sick man of Asia” or “Sick man of East Asia” (Chinese: 亞洲病夫、東亞病夫; pinyin: Dōngyà bìngfū) refers to a country in Asia undergoing economic or political strife. It originally referred to Qing Dynasty China in the late 19th and early 20th centuries when it was riven by internal divisions and taken advantage of by the great powers.

Early usage

The term “sick man of Europe” was initially coined in 1853 to refer to the Ottoman Empire, which was then in a state of decline. After World War I the phrase was applied to various European countries including France, Italy, the UK, Spain and Germany.

One of the earliest instances of the term “sick man” being applied to China is in the January 5, 1863 edition of the Daily News in an article about the ongoing Taiping Rebellion. That article was reprinted in the January 7, 1863 edition of the Belfast Morning News under the title “The Supposed ‘Sick Man’ in China.”

In 1895, after Japan defeated China in the First Sino-Japanese War, Chinese writer Yan Fu described China as a “sick man” (病夫) in an article titled “On the Origin of Strength” in his newspaper Zhibao, helping popularize the term among Chinese intellectuals.

In 1896, the British-run North China Daily News published an article stating: “There are four sick people of the world – Turkey, Persia, China, Morocco … China is the Sick Man of the East.” The phrase was not intended to be a derogatory comment on Chinese people’s health, but rather a metaphor for the corruption and incompetence of the Qing government. Around then, the phrase was adopted by Chinese thinkers who aimed to reform the Qing government, among them Liang Qichao and Kang Youwei. It was Liang who, in his 1902 New People, first associated “sick man” with the physical health of the Chinese population, which was then afflicted by opium addiction, linking it to China’s inability to defend itself militarily. According to Jui-sung Yang, professor at National Chengchi University, though Chinese intellectuals, such as Zeng Pu, initially agreed with the description of China as a “sick man”, the term gradually became seen as the West mocking China.

Contemporary usage

One of the most prominent 20th-century uses of the phrase was in the 1972 Hong Kong film Fist of Fury starring Bruce Lee, which was released across Asia. According to Chinese writer Chang Ping, that film, and others, combined with Chinese education about its “century of humiliation”, have linked the term “sick man” with Chinese colonial history, making it a symbol of foreign bullying.

Recently, the term has been applied to countries other than China. For example, an April 2009 article entitled “The Sick Man of Asia” refers to Japan, not China.

In another example, in 2014 at the Euromoney Philippines Investment Forum 2014, President Benigno Aquino III of the Philippines publicly defended his country from being labelled as the new “sick man of Asia”, citing a Japan External Trade Organization survey that showed “the Philippines as the second most profitable among ASEAN-5 countries, next to Thailand.”

2020 Wall Street Journal article

On February 3, 2020, The Wall Street Journal published an opinion piece by Walter Russell Mead regarding the COVID-19 epidemic entitled, “China Is the Real Sick Man of Asia”. On February 19, Chinese Foreign Ministry spokesperson Geng Shuang issued a statement revoking the press credentials of three Wall Street Journal reporters and ordering their expulsion. The statement said the WSJ article “slandered” China’s efforts in fighting COVID-19 and “used such [a] racially discriminatory title, triggering indignation and condemnation among the Chinese people and the international community.” The Wall Street Journal editorial board then published a piece noting that while the term “sick man” may be seen as “insensitive”, the Chinese government’s actions were intended to divert public attention from its management of the coronavirus or in retaliation for the U.S. government designating Chinese state-run media operating in the U.S. as foreign missions.