映画『永遠の0(ゼロ)』のレビューと評価

評価: ★★★★★

昨日、映画『永遠の0(ゼロ)』を見ました。その日、三つ映画を見たのですが、これはすごい映画でした。たぶん、今年最高の映画ではないかと思います。DVDが出たら、すぐに買いたいです。

零戦(ぜろせん/れいせん)の映画の様だったので、もしかしたら下らない映画かもしれないと思っていました。たとえば、軍人が馬鹿みたいに泣くとか、馬鹿みたいにロマンチックな話に仕立て挙げられているとか・・・。

しかし、そうした危惧(きぐ)は無用でした。途中で、違和感を強く感じることはありましたが、次第にそれは薄れて行き、最後は感動することができました。この作品なら、何度も見てもいいかなと思いました。

違和感をどこに感じたかという点ですが、それは零戦の搭乗員だった主人公の信条や心理です。あの時代にそれはなかったと思うのですが、どうでしょう。

確かに、当時の戦友の話が映画に出てきますが、あの時代にそういう考えを持つことはできなかったという話をしています。それでも何か変な感じがします。今まで戦争映画はたくさん見ましたが、「死ぬのはいやです。」なんて、軍人の、それも士官クラスの人が言うかなと思います。

『銀河英雄伝説』なら、確かそういう件(くだり)はあります。しかし、実際の戦争で死にたくないのでと言って、逃げ回っているというのは、士官としてはあり得ません。

また、言葉がどうも軍人っぽくなく、どちらかというとインテリっぽいです。しかし、原作の小説によると、15歳から軍人をやっているという設定ですから、軍人らしい言葉遣いでないとおかしいです。

私は太平洋戦争当時の人間ではないので、本当のところはわかりませんが、「戦争に負ければ、日本人がみんな殺されてしまう。」という危機感が軍人や国民全体にあった様です。そういった背景があるため、逃げ回るという行為は誰もしなかったのではないのでしょうか?

映画『戦艦大和(戰艦大和)』とか『潜水艦イ-57降伏せず』などを見ると、当時の人たちの考え方がよく表れています。どちらも戦後間もない頃に作られた映画なので、今時の映画のように歴史からかけ離れた内容にはなっていないと思います。この『永遠の0(ゼロ)』と併せて、ご覧になることをおすすめします。とても感動すると思います。

参考ページ:
戦艦大和の東大卒の元乗組員が書いた手記を原作とし、戦艦大和の副艦長が監修した映画です。

映画『戦艦大和(戰艦大和)』DVD

太平洋戦争末期、沖縄陥落後に大本営から命令を受け、ヨーロッパに行くことになった日本海軍の大型潜水艦イ-57の話です。

映画『潜水艦イ-57降伏せず』DVD

『潜水艦イ-57降伏せず』のDVDの廉価版はこちらです。期間限定なので買えないかもしれませんが・・・。

潜水艦イ-57降伏せず【期間限定プライス版】 [DVD]

これが原作です。

『永遠の0』(講談社文庫)

『永遠の0』に絡めて、太平洋戦争の事を学ぶことができる本です。

『「永遠の0」と日本人』(幻冬舎新書)