『風の谷のナウシカ』を正しく理解しましょう

ついに映画館で『風の谷のナウシカ』を合計6回も見ました。これが同じ映画を見た回数として最多ということではありませんが、何度も見ることにより、より理解を深めて行くことができました。これにより、理解を深めることの大切さを改めて確認した次第です。

そこで、今回は、『風の谷のナウシカ』を正しく理解することを目指して、誤解しやすいところを中心に理解を深めていきたいと思います。

すでに何度もテレビで見たと言う、ある中年の男性は、「自然を操る女の子の映画ですよね。」と言いました。

「自然を操る・・・???」

いえ、違います(笑)。

ちなみに、世界野生生物基金(WWF)の宣伝映画でもありませんので、念のため。

この団体ですが、この映画がリリースされてから2年後の1986年に「世界自然保護基金」に名称を変えたようです。英語では、最初、World Wildlife Fundの略でWWFだったのですが、今では、World Wide Fund for Natureの略でWWFということになったらしいです。絶滅危惧種の保護から、自然環境の保全に活動内容が変わったかららしいです。

DVDの冒頭には「世界野生生物基金(WWF)すいせん」と言う言葉が最初に現れ、強い印象を与えていたのですが、なぜか今回の上映では、この推薦の文言はなくなっています。「WWFすいせん」というのは、個人的にはあまり好きになれなかったので、なくなってよかったと思います。そういう目でこの作品を見てもらいたくないし、WWFも「腐ってやがる」(クロトワ)状態らいしいので。

この映画は、他のよくある映画と同じく、解説付きなのでわかりやすいです。ガイドさんは、大ババ様です。おかげで、馬鹿でもこの映画の内容はわかるようになっています。これがヒットした原因の一つ・・・かもしれません。

『風の谷のナウシカ』の大ババ様
大ババ様

大ババ様の言っていることをちゃんと聞いていれば、この映画の制作者の言いたいことの大筋はわかります。

「その者、青き衣をまといて、金色(こんじき)の野に降り立つべし。失われし大地との絆(きずな)を結び、ついに人々を清浄の地に導かん。」(※「ついに」以降はナウシカが言います。)

子ども1「ババ様、赤い光が見えます。」
子ども2「どんどん増えているみたい。」
子ども1「こっちに来るんだわ。」
「ババにしっかり捕まっておいで。こうなっては誰も止められないんじゃ。」

「大気から怒りが消えた。」

子ども1「姫姉様が死んじゃった。」
「身をもって王蟲の怒りを静めてくだされたのじゃ。あの子は谷を守ったのじゃ。」

「何といういたわりと友愛じゃ。」

「王蟲が心を開いておる。」

子ども1「姫姉様、真っ青な異国の服を着ているの。」

子ども2「まるで金色(きんいろ)の草原を歩いているみたい。」

「その者、青き衣をまといて、金色(こんじき)の野に降り立つべし。」

「古き言い伝えはまことであった。」

制作者は、子どもと大ババ様を使って、基本的なところがきちんと押さえられるようにしたわけです。しかも、それがうまく行っています。

風の谷の言い伝え
風の谷の言い伝え

生き返ったナウシカが歩く姿
生き返ったナウシカが歩く姿

それで、この映画は何の映画かというと、根底的には・・・

「何といういたわりと友愛じゃ。」

・・・と言う映画だと私は思います。

その上に、自然と人間の関わり合いの問題がのっかているわけです。

最低、これだけは押さえないと、この映画はわかったことにはなりません。しかし、大人はもう少し深く理解しないと、だめですね。

それは、ナウシカの一連の言動です。それには、ナウシカの表情をよく見て、いったいナウシカが何を考え、何を思っているのかを知る必要があります。

たとえば、ナウシカは随所で泣いていますが、なぜ泣いているのでしょうか?それを理解しないとだめです。

関連ページ:
『風の谷のナウシカ』の謎とその解
『風の谷のナウシカ』を映画館で見ました