『ミッドウェイ』(2019年)を映画館で見ました

『ミッドウェイ』(米国2019年公開)は、言うまでもなく、ミッドウェー海戦を描いた映画です。ミッドウェー海戦を描いた映画には同名の映画で1976年公開の作品があります。同じ歴史上の事件を描いた映画なので、中身は基本的に同じです。違いは、1976年の『ミッドウェイ』にはCGがなく、実際の記録映像や実際に爆撃機を飛ばして撮影した映像などで構成されていますが、2019年の『ミッドウェイ』では基本的にCGが多用されている点です。

CGを使っている分、2019年版の方が迫力はあります。ただ、迫力を付けすぎて、非現実的なシーンもありました。たとえば、真珠湾攻撃のシーンで、米軍の戦艦の周りで爆発が行き過ぎているように感じました。ちょっと漫画っぽい演出ではないかと思います。

その他、目立った違いは、2019年版は米国の事情を中心に描いていて、日本側はあまり描かれていません。また、日本側の攻撃もほとんど描かれていません。これはちょっと片手落ちですね。これではなぜこの海戦がそうなったのかよくわかりません。もっと日本側の状況も描くべきでした。

『ミッドウェイ』(米国2019年公開)の映画ポスター
『ミッドウェイ』(米国2019年公開)

この映画を見に行った理由は、「日本人は中国で中国人を2万に殺した」と言う文言がスクリーンに出るなど、でたらめを宣伝する映画であるという指摘をYahoo!映画のレビューで見かけたからです。評価も2.8と非常に低く、一度は見に行くのをやめようかと思ったのですが、このレビューが本当なのかどうか確かめようと思いました。

結果は、「うそ」でした。(^ ^;

私は、そんな文言どこにも見かけませでした。いったいどこにそんな話が出てくるのでしょうか?本当に出てくるのなら、教えてほしいです。もしあったのなら、たぶん、日本公開にあたって、削除したのではないでしょうか?

日本人としては、日本軍が活躍する場面も見たかったので、米空母ヨークタウン攻撃のシーンを入れてほしかったですね。中国のお金で作られた映画なので、もしかしたら、そういうシーンを入れるなと言う指示があったのかもしれません。

史実との違いについては、1976年版は、歴史の流れは正確に追っているものの、他の映画からの映像の流用などが多く、詳しい人が見ると、おかしなシーンが多いようです。たとえば、飛行機や空母の仕様とかです。また、日本側は早朝に飛行機を出撃させていないのに、早朝に飛行機が飛び立っているか。一方、今回の2019年版では、CGを多用しているためか、そういうおかしなところはほとんど一掃されているようです。これからの歴史映画はCGを使いまくるべきかもしれません。

しかし、これだけきちんと歴史通りの映画を作っていながら、前述のように、日本側の活躍がほぼ描かれていません。日本側の攻撃をきちんと描いていたら、もっと評価される映画になったと思います。